スズキのキザシ

スズキのキザシといってもあまりピンとこないという方は少なくありません。このキザシというのはスズキから出されていたアッパーミドルクラスの希少車です。全長4650mm、全幅1820mm、全高1480mmというスズキの最上級モデルという車種になっていますが、エンジン、トランスミッションは2.4リッター直4の大改良仕様に6速マニュアルモード付きCVTが組み合わされたものになります。
FFの他にパートタイム式の4WDもラインナップしています。実際の乗り心地ですが、ヨーロッパ車のような安定感が特徴となっており、ヨーロッパ車的な固めのセッティングなどもドライビングに楽しみを与えてくれるといえるでしょう。また高級車にふさわしく、車体各部の吸音・遮音対策、風騒音、ロードノイズの低減などにも注意しており、静粛性をも可能にしています。インテリアに関してもサテンメッキなどを取り入れ、上質でいてスポーティな雰囲気を大事にしています。
しかしスズキからの高級セダンといってもなかなかぴんとこないという方も多いわけで、スズキとしてもカラーはシルバーとホワイト、ブラックの3色で全て受注生産になっていますので、量産型ではないといえるでしょう。このキザシの気になるお値段ですが、オーディオ、カーナビ以外サイド、カーテンエアバッグ、姿勢制御デバイスESP、さらに本革シートやクルーズコントールまでついて278万7750円になっています。ちなみに中古車市場では平均価格184万円ほどになっており、そこそこお手頃な高級車だといえるかもしれません。実際の評判ですが、その質感の高さや、スズキというメーカーからの意外性なども注目されています。しかしやはりスズキは軽自動車やコンパクトカーというイメージがあるせいか、個性に欠けてしまうというデメリットを挙げられる方も少なくありません。またエンジンにかんしても4気筒ということで、街乗りなどは問題ないものの、特別なエンジンという印象は少ないという点が挙げられています。またどうしてもネックになっているのが、この車の知名度の低さでしょう。実際良い車だけにもったいないと言われる方も少なくありません。
人気がないということで、これから中古車市場ではもっと安くなるのではないかともいわれていますので、アッパーミドルクラスの購入を考えているのであれば、中古車のなかでのひとつの選択肢にできるかもしれません。